「知財管理」誌
Vol.59 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 59巻(2009年) / 5号 / 537頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 企業経営と知的財産マネジメントの関連分析―経営と知財部門の関わりのあり方となすべき施策― |
著者 | 知的財産マネジメント第1委員会第1小委員会 |
抄録 | 蛸壺やはかなき夢を夏の月(芭蕉)。こうこうと照らされる光の中で、蛸は壷の中でいつまでも安眠をむさぼる事はできない。活動範囲が広がるなか、経営に資する知財活動を行うために、知財部門は経営に何をコミットするのか、その能力が問われている。 本論説では、知財マネジメントと企業経営の関係について、あるべき姿を具体的な形で示すことを試みた。経営者の不満を考慮しながら企業経営と知財活動の現状(蛸壺知財)を考察し、次に、先進的な知財活動を進めている企業の取り組みを分析し、最後に知財部門、経営者・経営ブレインが連携してなすべき施策を以下の5つ選び提言としてまとめた。 (1)戦略企画・提言・情報発信機能の強化、(2)共通言語・共通指標作り(可視化)、(3)将来を見据えた人材交流・人材育成、(4)経営トップと直結した知財組織、(5)定期的・社内横断・階層別の会議体の設置 |