「知財管理」誌
Vol.59 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 59巻(2009年) / 4号 / 405頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 抗体特許出願の審査に関する日米欧の三極比較研究(続) |
著者 | バイオテクノロジー委員会第2小委員会 |
抄録 | 医薬品産業における抗体医薬の位置づけが近年高まっている。抗体の物質クレームは、低分子化合物の場合と異なり、多様な記載方法で特定されているのが実情であり、抗体の特定方法が審査に及ぼす影響について検討することは、適切な権利取得と権利範囲の解釈の上で有用である。 本稿では、抗体の物質クレームのうち、抗体間で異なる構造(具体的には、抗体の可変領域配列)で特定された場合よりも文言上広く特定されたクレームについて、抗体の特定方法に基づいて分類し、記載要件についての日米欧三極の審査傾向を概観した。併せて各分類で特徴的な判断が示された審査事例を具体的に紹介し、権利取得上の留意点、権利範囲の解釈への影響について考察した。 |