「知財管理」誌
Vol.59 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 59巻(2009年) / 2号 / 135頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 市場/ニーズ指向の産学連携スキームの構築―日本の産業構造に適合した産学連携サービスの提供に向けて― |
著者 | 西川洋行、古川勝彦 |
抄録 | 産学連携の取り組みが本格的に開始されてから10年近く経過したが、「産」と「学」の隔たりは未だ大きく、産学連携の主要な要件である技術移転活動は活発であるとは言い難い状況である。 そのような中、九州大学知的財産本部では「産」と「学」それぞれのニーズを汲み取る視点で産学連携を見直し、研究/シーズを指向した産学連携スキームを補完する新たな仕組みを検討・構築し実践している。 この新たな産学連携スキームは、市場や企業等のニーズを出発点として大学の研究に繋げていく方法であり、さらに、大学教員の研究に対するニーズをも考慮に入れて双方向でマッチングを図るものである。このスキームにより、共同研究等の成果の企業等での活用及び大学研究の活性化の可能性を高めることができるとともに、「産」と「学」の融合による様々なイノベーションに繋がる可能性が高まることも期待できる。 |