「知財管理」誌
Vol.59 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 59巻(2009年) / 1号 / 15頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 建設業における特許の位置づけに関する一私見 |
著者 | 園田吉隆 |
抄録 | 建設業分野の特許出願件数、登録件数は産業規模に比較して少なめであるが、建設業および関連分野の特許権侵害訴訟1)の件数は産業規模に照らしても決して少なくはない。建設業分野の特許権の行使については、侵害の発見と立証に固有の困難があること、侵害行為の差止のためには速やかな対応や法的対処が必要であること、建設工事の差止が行われた場合の波及効果は大きなものになる可能性があることなどの特徴が有る。これらの事実に照らせば、建設業において特許の質・量の強化に注力する価値があるといえそうである。また、そのためには建設業の分野における特許権の行使について、より踏み込んだ分析も必要であると考える。 |