「知財管理」誌
Vol.59 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 59巻(2009年) / 12号 / 1595頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 格成分数を利用した特許請求の範囲の限定度合解析とその戦略的応用 |
著者 | 安彦 元、田中義敏、中川秀敏 |
抄録 | 特許発明の技術的範囲の広さと相関関係がある特許請求の範囲の限定度合として、“格成 分数”という定量的パラメータの開発を行ってきた。“格成分数”は、各構成要素の命題の成否に対 応させる考え方を取り入れ、特許請求の範囲において定義された構成要素が動詞による動作により自 らの命題を実現する上でどの程度の条件をクリアしなければならないかを数値化したものである。こ の“格成分数”という定量的パラメータを活用することにより、今までの定性的な視点による特許請 求の範囲の俯瞰に加え、定量的な視点から判断材料を提供することができ、権利形成プロセスを中心 に捉えた知財マネジメントに役立たせることも可能となる。本論では、“格成分数”の提案に至るま でのアプローチを説明するとともに、パラメータとしての特性を分かりやすく解説する。また本論で は、この定量的指標“格成分数”を利用して、知財経営に向けていかにこれを戦略的に応用するかに ついて紹介する。 |