「知財管理」誌
Vol.59 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 59巻(2009年) / 12号 / 1563頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | ヨーロッパ共同体における商標実務 |
著者 | 河合千明 |
抄録 | ヨーロッパ共同体において共同体商標制度が創設されて10年余りとなるが、同制度は、並 行する各国国内登録制度と共にヨーロッパで商標を保護する手段としては、すっかり定着した感があ る。2004年には、マドリッドプロトコールにヨーロッパ共同体が加盟したことにより、共同体商標制 度とマドリッドプロトコールとのリンクも実現した。また、今年5月からはOHIMの印紙代引き下げ により、さらに脚光を浴び、それまで各国登録を所有していた商標権利者が、共同体商標への乗り換 えを検討し始めている。が、共同体商標制度は、従来の制度とはかなり異なる部分もあり、思わぬと ころで問題が生じる可能性もある。 本稿では、共同体制度について制度全般の理解と留意点を、マドリッドプロトコール、各国登録に も触れつつ解説する |