「知財管理」誌
Vol.59 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 59巻(2009年) / 11号 / 1395頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 分割の要件と発明の同一性に関する考察 |
著者 | 田 村 敬二郎 |
抄録 | 分割の実体的要件は、分割の審査基準によれば、実質的に新規事項の追加禁止のみであり、 分割出願の発明が原出願の発明と同一の場合でも、旧審査基準のように分割不適法ではなく39条2項 の規定が適用される。39条の現行審査基準によれば、同日出願の発明の同一性は旧審査基準よりも緩 やかに判断されるが、その根拠は、現行の特許権の存続期間制度(67条1項)の下では、存続期間の 実質的延長の問題が生じえない点に求めることができる。 |