「知財管理」誌
Vol.59 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 59巻(2009年) / 10号 / 1343頁 |
論文区分 | 資料 |
論文名 | 統一特許訴訟制度を創設する協定の締結交渉の開始の欧州委員会への授権を目的とする,理事会に対する欧州委員会勧告 |
著者 | 中村匡志(訳) |
抄録 | 本稿は、欧州委員会が理事会に対して「統一特許訴訟制度(UPLS)を創設する協定」締 結交渉の授権を求めて2009年3月20日に公表した勧告の全訳である。UPLS構想は、欧州特許訴訟協 定(EPLA=European Patent Litigation Agreement, Europäisches Übereinkommen über Patentstreitigkeiten)構想訳1)を発展的に継承するものであり、現行の欧州特許のみならず、計画中 の欧州共同体特許をも管轄下に収めようとする点が特徴的である。その他、本文書においては、欧州 司法裁判所の役割を含め、裁判所の機構や訴訟類型等の具体的な制度構想についての全体像が明らか にされている。なお、訳出に当たっては基本的にドイツ語版を底本としたが、英語版によるほうが適 切な箇所については、適宜英語版によった。また、〔〕は訳者の挿入句である。以下に、本翻訳を 記載する。 |