「知財管理」誌
Vol.59 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 59巻(2009年) / 10号 / 1269頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 機能性食品分野における用途発明の権利化と権利行使上の問題点 |
著者 | バイオテクノロジー委員会第1 小委員会 |
抄録 | 公知の食品について新たな生体調節機能を見いだし、その機能で特定した機能性食品に関 する出願について、現在の日本の審査状況を検討すると共に欧米の審査状況との比較を行った。現在、 日本の審査基準では、公知の食品の新たな機能を新たな属性としてクレームで特定しても、「公知の 食品の新たな属性を発見したとしても、通常、公知の食品と区別できるような新たな用途を提供する ことはない。」とされている。そこでこの審査基準の下での機能性食品に関する出願の審査の実態を 把握するため、出願時にされた種々のクレームがどのように審査されたのかについて検討し、出願人 の採り得る対応を考察した。また、登録クレームについて類型分けを行い、各々の類型について権利 行使する場合の問題点について検討し、今後の機能性食品の保護の在り方について考察した。 |