「知財管理」誌

Vol.52 記事詳細

掲載巻(発行年) / 号 / 頁 52巻(2002年) / 10号 / 1495頁
論文区分 論説
論文名 ミーンズクレームの解釈と侵害認定 ――最近のCAFC判例から――
著者 国際第1委員会
抄録 ミーンズクレームに関する侵害事件では、機能的に表現された構成要件の機能の特定、その対応物の特定、それらとイ号との対比、或いは、イ号が対応物の均等物に当たるのかなど、権利解釈及び侵害認定のプロセスの中で争点となるフェーズが通常の事件に比し多岐に渡っているといえる。さらに、米国特許法§112¶6に規定する均等物と均等論における均等の範囲にどのような相違があるのかという点も、ミーンズクレーム特有の問題であった。この均等物と均等論のすみ分けを示唆する判示もいくつかなされてきており、まだ完全とはいえないがCAFCの考え方が見えてきたところでもある。そこで本稿では、最近のCAFC判決を基に、CAFCがミーンズクレームの権利解釈及び侵害認定に当たり、どのフェーズで何を問題とし、どのように判断したかを整理し、さらに、ミーンズクレームの侵害認定をどのようなプロセスで行おうとしているかを検討する。更に、これらを通じて実務上どのような点に留意すべきかについても言及する。
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