「知財管理」誌
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掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 73巻(2023年) / 10号 / 1261頁 |
論文区分 | 特集(知財立国20年 これまでとこれから) |
論文名 | ライフサイエンス分野の知財20年の 振り返りと今後の展望─モダリティ多様化に伴う予見可能性向上と エコシステム強化の必要性─ |
著者 | 石川 浩 |
抄録 | ライフサイエンス分野のこの20年間を振り返ると、特に医薬品開発においてノーベル賞級の先端技術を次々に取り込み、人類に貢献する製品・サービスがいくつも生まれ、提供されてきた。中でも医薬品の構成・内容(モダリティ)が20年間で大きく変化した。具体的には、低分子医薬からバイオ医薬やプログラム医療機器などへ、モダリティが多様化した。これらの技術・製品を保護する知的財産も沢山生まれたが、知財関連の紛争も相変わらず生じている。これらの紛争は、上市医薬品の販売中止(差止)という残念な結果を招いた事例もあるが、大局的には、特許権の有効性と効力範囲等について、予見可能性を向上する方向に動いている。本稿ではこれらを踏まえて、モダリティの変化に対応するため、事業環境、制度面の動向を見据えて、今後の知的財産戦略、知的財産部門の役割について論じた。 |