「知財管理」誌
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掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 73巻(2023年) / 12号 / 1554頁 |
論文区分 | 海外注目判決(No. 87) |
論文名 | (No. 87) [米国]広いクレームと実施可能要件, および,実施可能要件の意義 |
著者 | 山下弘綱 |
抄録 | バイオ医薬関連の発明では、機能的なクレームも多いが、その分クレーム範囲は広くなり、実施可能要件を満足するために、明細書は広い開示が求められる。本件では、クレームには2つの機能を有する抗体が記載され、明細書には26の実施形態と2つの機能を有する抗体を生産する2つのガイダンスが開示されていた。最高裁判所は、クレームは莫大な数の抗体をカバーしており、明細書は実施可能要件を満たしていないと判断した。そして、その結論の過程において、何故、実施可能要件は設けられているのか(実施可能要件の意義)を説明し、広いクレームとした場合の実施可能要件の原則、および、広いクレームの場合の実施可能要件を満足するための方策を示している。 |