「知財管理」誌
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掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 74巻(2024年) / 12号 / 1602頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 改訂CGCと知財・無形資産の 開示に関する調査研究 |
著者 | ライセンス第1委員会 第2小委員会 |
抄録 | 世界的な情勢において企業価値の源泉が知財・無形資産に移行している中、2021年改訂のコーポレートガバナンス・コードの補充原則では、知財・無形資産への投資について、自社の経営戦略・経営課題との整合性を意識した情報開示や取締役会による監督を求めている。これを受けて、知財・無形資産ガバナンスガイドラインが公表され、特にVer.2.0では、企業と投資家・金融機関との間で、企業価値評価に関する思考構造にギャップがあることが示され、現状知財・無形資産の開示が効果的に行われているとは言い難いことが分かった。経営戦略や重要な業績評価の指標と紐づけて知財・無形資産の位置づけを説明することは容易ではなく、企業の知財部員は当該ギャップを埋めるため試行錯誤を行っている段階である。本研究では知財コンサルタント、投資家、及び企業の知財部門へのインタビューを実施し、異なる立場からの意見を整理・分析し、知財・無形資産の開示における現状の課題を解決する方法について検討した。 |