「知財管理」誌
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掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 73巻(2023年) / 12号 / 1477頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 記載要件違反による取消理由に対する 実験成績証明書の参酌可否に関する考察 |
著者 | 特許第1 委員会 第2 小委員会 |
抄録 | 特許審査における拒絶理由への反論として、特許出願人は実験成績証明書を提出することが認められている。しかし、提出した実験成績証明書は参酌されないこともあり、特に記載要件違反に対しては、どのような内容を記載すれば参酌されるのか、あるいは参酌されないのか、その要件や基準は特許・実用新案審査基準等には明記されていない。そこで、特許異議申立において、記載要件違反による取消理由通知が出され、特許権者が実験成績証明書を提出したものの参酌されずに特許取消に至った事例を分析した。参酌されなかった理由は、請求項が広範すぎるため実験成績証明書で実施例を追加するだけでは足りないケースと、実験条件が不十分・不正確であるケースの2つに大別でき、それぞれのケースから記載要件違反に対する反論として提出する実験成績証明書が備えるべき要件、参酌されるための基準を探った。 |