「知財管理」誌
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掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 73巻(2023年) / 3号 / 299頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 欧州単一効特許・統一特許裁判所制度 |
著者 | 武田恵枝/エリオット・ウォード |
抄録 | 欧州単一効特許(UP)・統一特許裁判所(UPC)制度が2023年6月1日に利用開始となる予定である。両制度が導入されることにより、欧州で特許の権利化を目指す者、権利者および権利行使される者には選択肢が増えることとなる。どのような選択肢が増えるのか、まずは従来の欧州特許制度および欧州における特許関連訴訟制度について簡単に説明した上で、各新制度の特徴を従来の制度との比較を含めて説明した。従来型欧州特許と単一効特許それぞれにかかる有効化および維持費用については、権利化を希望する国を仮定した数例を用いて比較した。裁判所の管轄に影響を与えるオプトアウトについては、利点・欠点や、オプトアウトの時期と裁判所の管轄の関係を含めて説明した。費用や管轄裁判所は、出願人の欧州特許の権利化戦略に特に影響すると考える。 |