「知財管理」誌
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掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 74巻(2024年) / 5号 / 544頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 欧州委員会による標準必須特許に関する規則案の概要と反発,そして世界の動向 |
著者 | 大貫敏史 |
抄録 | 欧州委員会(European Commission:EC)は2023年4月27日、標準必須特許(Standard Essential Patents:SEP)に関する規則案を発表した。透明性や予見可能性の欠如により長引く紛争や訴訟が問題視されてきたSEPライセンスに関して、SEPの登録・公開、累積ロイヤルティの算定、SEP必須性の査定、ライセンス条件の裁定を一機関で実施する意欲的な枠組みだ。この欧州の新たな枠組みが発表されるや否や、域内外からの反発があり、欧州議会の常設委員会からも多くの修正案が提出された。そこで、本稿では、SEPに関する規則案の概要の解説を中心として、規則案に対する域内外の反発と常設委員会からの修正案の概要と規則案の問題点にも触れる。併せて米国、中国、日本において当局がSEPに関して発表したガイドライン等の動向について紹介する。 |