「知財管理」誌
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掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 74巻(2024年) / 1号 / 5頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | ガバナンス改革のもとでの知財部門の役割 |
著者 | 加賀谷哲之 |
抄録 | 本稿の狙いは、企業経営における知財・無形資産の位置づけの変化に伴い、知財部門の役割がどのように変化し、拡大しているのかを検討することにある。知財部門の役割は、知的財産権の取得、管理、保護、活用等を通じて、企業の事業活動を支えることにある。近年、日本で実施されたコーポレートガバナンス改革を契機として、知財・無形資産の投資や活用戦略を企業価値に結び付けて開示し、その企業統治を通じて磨き高めていくことが求められるようになっている。こうした変化を受けて、知財部門は従来の法律的な専門家としての役割にとどまらず、その知財・無形資産に対する深い理解や洞察に基づき、企業の差別化源泉としての知財・無形資産を分析・評価し、企業の価値創造の取り組みに反映させる経営者のパートナーとしての役割が求められるようになっている。 |