「知財管理」誌
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掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 73巻(2023年) / 4号 / 474頁 |
論文区分 | 判例と実務シリーズ(No. 539) |
論文名 | (No. 539) 図案化された結合商標に関する 要部の認定について争われた事例─商標「NICO」事件─ |
著者 | 高田伸一 |
抄録 | 本事件は、「natural baby soap」の小さな欧文字を上段に、図案化された「nico」の大きな欧文字を下段に配した本願商標と、普通書体による「NICO」の欧文字及び「ニコ」の片仮名文字の二段書きで構成される引用商標の類否が争われた事案である。裁判所は、本願商標の「nico」の部分を要部と認定し、分離観察によって両商標が類似すると判断した。本事件は、結合商標に関する商標の要部認定における基本的な手法を示すものである。また、両商標の外観の類否判断においては、離隔的観察の手法によって行われるべきことが改めて示された。本稿では、本事件に加えて近年の他の事例を検討し、要部認定や外観類否に関する裁判所における判断傾向を検討した。 |