「知財管理」誌
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掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 73巻(2023年) / 8号 / 948頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 地名を含む商標の権利化 及び権利維持における留意点─「I R O PARIS」事件を通じて─ |
著者 | 高田伸一 |
抄録 | 本事件は、「フランス製の被服」等を指定商品とする商標に対する不使用取消審判の審決取消訴訟である。原告は、フランスで企画等された被服について商標の使用事実を主張立証したが、裁判所は、フランスで製造されていないことを理由として、これを指定商品に関する商標の使用として認めなかった。製造業における生産過程のグローバル化により、生産拠点を他国へ移転する動きが定着する中、判決は地名を含む商標を保有する事業者に影響を及ぼすものといえる。本稿では、本事件及び特許庁での取扱いを通じて、地名を含む商標を権利化し、また、権利を維持するために注意すべき点について検討を行った。 |