「知財管理」誌
Vol.70 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 70巻(2020年) / 7号 / 968頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 主要な米国地裁のローカルパテントルールが与える訴訟地戦略および訴訟対応への影響 |
著者 | 国際第1 委員会 |
抄録 | 米国の連邦地方裁判所(以下、「地裁」)は、特許権侵害訴訟の手続きについてローカルパテントルールと呼ばれる独自のルールを設けている場合がある。本委員会は、2012年の知財管理誌に掲載された資料「米国主要連邦地裁におけるローカルパテントルール」において、その当時訴訟件数の多かった11の地裁が有するローカルパテントルールの調査結果を示した。しかし、2017年のTC Heartland最高裁判決において原告の訴訟地選定に大きな制限を加える判断がなされてから、各地裁の訴訟件数に大きな変化がみられる。そこで、本稿では、本判決以降で訴訟件数が多い地裁のうち、ローカルパテントルールを有する9つの地裁のルールを調査し、各地裁の調査で得られた情報から、原告の訴訟地戦略および被告の訴訟対応の提言を行うことを目的とする。 |