「知財管理」誌
Vol.70 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 70巻(2020年) / 7号 / 957頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 進歩性判断における“ひとまとまり”の概念についての一考察 |
著者 | 内堀保治 |
抄録 | 進歩性の判断において、“ひとまとまり”の概念が問題になるときがある。請求項に係る発明は複数の構成要素によって規定されることから、進歩性判断はこれらの構成要素を単位にして判断されるのが基本である。しかしながら、発明は技術的思想であるため、各構成要素に何らかの有機的な関連が存在する場合があり、単純に発明を各構成要素単位に分断して判断することが不適切なときがある。本稿では進歩性判断において“ひとまとまり”の判断が争われた裁判例を分析し、“ひとまとまり”の判断基準の検討を通して、進歩性判断における留意点を実務者に対して提言する。 |