「知財管理」誌
Vol.70 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 70巻(2020年) / 3号 / 378頁 |
論文区分 | 海外注目判決(No. 43) |
論文名 | (No. 43) [韓国]存続期間が延長された特許発明の効力範囲 |
著者 | 金成鎬/山内真之 |
抄録 | 韓国では、存続期間の延長登録出願制度を巡って、特に許可―特許連携制度の施行後に、紛争が急増している状態である。従来は、主に存続期間延長登録により延長された期間に関する争いがほとんどだったが、2019年1月に初めて、存続期間が延長された特許権の効力範囲に関する韓国大法院の判決があった。韓国のジェネリックメーカー各社は従前、既存の先行品目許可医薬品に対して塩のみを変更することで後発医薬品について比較的容易に医薬品品目許可を受けつつ、先行の品目許可医薬品に関して存続期間が延長された特許権の効力範囲を回避してきたが、同判決はかかる慣行に終止符を打ったという意味で大きな意味を持つ。本稿では、当該韓国大法院判決の内容について解説する。 |