「知財管理」誌
Vol.70 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 70巻(2020年) / 12号 / 1685頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 特許庁におけるAI技術の活用可能性検証 |
著者 | 多賀和宏 |
抄録 | AI技術の活用が注目されている中、特許庁でも2016年度(平成28年度)より特許行政事務へのAI技術の適用可能性を検討する取組を進めている。特許庁におけるAI技術の活用は、職員が行っている業務を完全に置き換えることを目指すのではなく、職員の業務を支援するツールの導入を目指す取組である。この取組の成果が最大となるよう、検討対象の抽出段階から現在に至るまで、検討継続是非の判断を機動的に行ってきた。具体的には、特許庁の業務全体の棚卸し、ソリューション案の検討、実証事業による精度検証を経て、現在では、支援ツールを試行的に導入して現場検証を実施している。近い将来、この取組の成果として支援ツールを本格的に導入し、特許行政事務の高度化・効率化の実現を期待したい。 |