「知財管理」誌
Vol.70 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 70巻(2020年) / 11号 / 1648頁 |
論文区分 | 海外注目判決(No. 53) |
論文名 | (No. 53) [中国]最高知識産権法廷における 初めての民事行政第二審裁判─厦門実正電子 vs 楽金電子(天津) の実用新案特許権侵害事件─ |
著者 | 相澤良明 |
抄録 | 2019年1月、中国の最高人民法院にアメリカのCAFCを意識した最高知識産権法廷が設置され、特許、営業秘密など技術に関係する紛争のすべての第二審を担当するようになった。こうした司法改革に伴い様々な制度改正や新しい取組みが短期間に実施されている。こうしたなか、2019年12月に厦門実正電子、LG現地法人の楽金電子(天津)、及び国家知識産権局が当事者となる特許侵害民事訴訟及び対象特許無効取消行政訴訟の第二審が、いわゆる「二合一」審理として、初めて最高知識産権法廷で開廷審理された。本稿は実務者の参考のため、本件の民事訴訟及び行政訴訟の経過と争点、最高知識産権法廷での審理の進行及びクレーム解釈、禁反言と均等について報告する。 |