「知財管理」誌
Vol.70 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 70巻(2020年) / 10号 / 1490頁 |
論文区分 | 海外注目判決(No. 51) |
論文名 | (No. 51) [米国]非自明性判断における二次的考察の主張 |
著者 | 河野英仁 |
抄録 | 米国における特許実務において避けて通ることができないのが非自明性(日本の進歩性に相当)の問題である(米国特許法第103条)。自明であるか否かについては組み合わせの動機付けが存在するか等の判断事項に加えて、二次的考察が考慮される。二次的考察は商業的成功、長期間未解決であった必要性、他人の失敗、他人のコピー等であり、非自明性を判断する際に考慮される。本稿で紹介するLiqwd事件では、原告の機密情報を被告が使用して、原告の特許方法をコピーしたところ、当該被告のコピー行為を基に、二次的考察を考慮することができるか否かが争点となった。本稿では他人のコピーについて争われたLiqwd事件を紹介するとともに、二次的考察が争点となった他の事件について分析する。 |