「知財管理」誌
Vol.70 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 70巻(2020年) / 10号 / 1459頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 中東およびアフリカ地域における 商標実務と特殊事情 |
著者 | 商標委員会 |
抄録 | 市場のグローバル化に伴い、日本企業の海外での事業活動が広がる中、2018年12月に中東・アフリカ地域における模倣品流通の増大が懸念されることを背景に「中東・アフリカ知的財産担当官会議」が日本国外務省主催で開催された1)。本会議では参加国の知的財産保護および模倣品流通等の状況が共有され、今後の日本企業支援について議論が行われるなど、当該地域における知的財産保護は大きな課題と認識されている。 しかし、日本企業において、当該地域における知的財産の保護に関連する制度の情報や、その運用状況に係る情報を正確かつ十分に得られているとは言い難い。 そこで本稿では、知的財産のうち、事業形態にかかわらず活用される「商標」の戦略強化のため、当該地域の制度情報とともに、実務上生じている問題や課題を抽出し、適切な対応策や留意点など商標実務の担当者に資する情報をまとめる。 |