「知財管理」誌

Vol.70 記事詳細

掲載巻(発行年) / 号 / 頁 70巻(2020年) / 10号 / 1373頁
論文区分 論説
論文名 中国における行政摘発の活用による 知的財産権保護について
著者 李蕾/虞文隆/陳蓉(訳)/李超(訳)
抄録  中国では、知的財産権が侵害されたことを発見した場合、警告状の送付や和解などの自力救済のほかに、よく利用されるのは公的救済である。他国と異なり、中国における公的救済は、行政救済(「行政摘発」ともいう)と司法救済(民事・刑事)からなる並行体制が確立されている。特に行政摘発のほうは、行政機関の強い執行力の下で成立しており、中国独自の救済制度としてとらえられ、その実務運用の面におけるメリットとデメリットは諸外国の権利者の関心の的である。本稿では、行政摘発の概要、メリット・デメリット、進め方などを詳しく説明した上で、行政摘発と司法救済を全面的に比較し、事例と併せて知的財産権侵害に対する救済手段の選定の考え方を考察する。
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