「知財管理」誌
Vol.69 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 69巻(2019年) / 7号 / 923頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | スタートアップ・ベンチャー企業との共創における知財戦略の課題と対応 |
著者 | 小林誠/久保村賢司 |
抄録 | 日本企業を取り巻くグローバルな社会・経済環境の変化が激しくなる中で、市場における製品・サービスのライフサイクルは短命化を続けている。これらを超えるスピードで新たな顧客価値を創出し、既存市場を再定義するようなビジネスモデルで新市場を創造するためには、継続的な「イノベーション」が必要である。しかしながら、自前主義に代表されるような従来型のクローズド・イノベーションで対応していくには限界があるため、外部資源を有効に活用するオープン・イノベーション、特に大企業とスタートアップ・ベンチャー企業との共創の重要性に対する認識が高まっている。一方で、大企業とスタートアップ・ベンチャー企業が連携した共創が、十分に進んでいるとは言い難い状況にある。 本稿では、スタートアップ・ベンチャー企業との共創をテーマに、知財部門における役割と知財戦略に関する課題と対応について考察する。 |