「知財管理」誌
Vol.69 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 69巻(2019年) / 6号 / 793頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | TC Heartland最高裁判決,In re Cray CAFC大法廷判決が与える裁判地戦略への影響 |
著者 | 国際第1 委員会 |
抄録 | 米国特許訴訟において、裁判地の選定は裁判の勝敗を大きく左右する重要な要素である。TC Heartland最高裁判決は、被告が米国企業の場合、法人登録している地、または、被告の定常的に確立したビジネスの地で提訴可能であると判示した。続くIn re Cray CAFC大法廷判決では、定常的に確立したビジネスの地の判断基準が示された。 しかし、In re Cray CAFC大法廷判決の判断基準の具体的適用や、被告が外国企業の場合のTC Heartland最高裁判決以降の判断基準は、明確になっておらず、TC Heartland最高裁判決等を紹介している本誌の過去の論説1)でも言及されていない。そこで、本稿ではこれらの点を調査分析し、日本企業が原告、又は、被告の場合の裁判地戦略を提言することを目的とする。 |