「知財管理」誌
Vol.69 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 69巻(2019年) / 5号 / 700頁 |
論文区分 | 判例と実務シリーズ(No. 493) |
論文名 | (No. 493) ユニットシェルフ事件商品の形態と「商品等表示」該当性 |
著者 | 福田あやこ |
抄録 | X商品は、2本の棒材を結合して構成された支柱などからなる形態を有する組み立て式の棚であるユニットシェルフである。原審判決は、商品の形態が不正競争防止法2条1項1号にいう「商品等表示」に該当するための要件として特別顕著性及び周知性を挙げた上で、X商品の形態が周知の商品等表示に該当し、Y商品の製造等は不正競争にあたるとし、本判決もこれを維持した。 X商品の商品形態として挙げられた特徴は、いずれも機能的なものであったことから、本件では、商品の形態が、商品の技術的な機能及び効用に由来する場合の「商品等表示」該当性が正面から争われた。 |