「知財管理」誌
Vol.69 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 69巻(2019年) / 2号 / 304頁 |
論文区分 | 協会活動 |
論文名 | WIPO特許法常設委員会第28回会合 |
著者 | 寺内輝和 |
抄録 | WIPO特許法常設委員会(Standing Committee on the Law of Patents、SCP)は、特許法の国際的な発展に関して、先進国と途上国が会して問題を議論したり、連携を進めたり、指針を与えたりするための会合の場である。本会合では、世界各国の政府機関代表者、並びにオブザーバーとしてNGO等からの代表者が参加して議論が行われている。本会合においてJIPAは発言権をもつ公式オブザーバーである。最近は年2回開催され、「特許権の例外と制限」、「特許の質」、「特許と健康」、「クライアントと特許アドバイザー間の秘密保持」および「技術移転」の5つの主議題を中心に議論されている。近年、特に途上国側から医薬品に関する特許制度に対して厳しい意見が続いている。そのため前回に引き続き、医薬・バイオテクノロジー委員会から会合に参加し、日本製薬工業協会(以下、製薬協)と連名の意見表明を行った。本稿では、第28回の会合の議事内容につき報告する。 |