「知財管理」誌
Vol.69 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 69巻(2019年) / 2号 / 260頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 中国・韓国特許調査における機械翻訳の利用に関する研究─特許機械翻訳ツールの現状と調査業務に即した翻訳ツール評価─ |
著者 | 情報検索委員会第1 小委員会 |
抄録 | 近年、機械翻訳技術について、ニューラルネットワークによる新方式が開発され、特許文献を翻訳対象とするシステムが利用できるようになった。新方式による翻訳は、従来の逐次翻訳方式による翻訳と比べ自然で流暢な翻訳文を生成するが、原文内の単語の抜けや揺れなどの課題があることも報告されている。 企業の活動範囲がグローバルになるに従い、知財部門の調査担当者はあらゆる外国語の特許文献を迅速に精度よく調査する必要に迫られている。不慣れな外国語での特許調査に対応するため、機械翻訳を業務に利用し始めている企業は多いと考えられる。 本稿では、機械翻訳機能を利用して外国特許調査業務の精度を維持しつつ効率化を図るという観点から、機械翻訳技術の現状を概観し、特に中国・韓国特許を日本語で調査する環境と業務に即した翻訳ツールの評価方法について検証、考察する。 |