「知財管理」誌
Vol.69 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 69巻(2019年) / 10号 / 1441頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 使用により識別力を獲得した商標の登録を目指すにあたっての留意点 |
著者 | 商標委員会第1 小委員会 |
抄録 | 企業にとって、使用する商標の登録を受けることは、他者商標の排除によるブランド価値向上、他者商標権の侵害リスク回避の観点で大きなメリットがあり、これは識別力の弱い商標であっても例外ではない。商標法第3条第2項には、本来的には識別力を欠く商標であっても使用により識別力を獲得すれば登録できる旨規定されているが、その具体的な適用基準は必ずしも明確ではなく、実務家の悩みの種となり得る。本稿では、「使用による識別力の獲得」が認容された登録例、及び否定された審決例を多数分析し、同項の適用を主張する際に留意しておくべき点を検討した。 |