「知財管理」誌
Vol.67 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 67巻(2017年) / 2号 / 179頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 欧州出願審査段階の口頭審理に関する調査研究 |
著者 | 国際第2 委員会第1 小委員会 |
抄録 | 欧州特許庁には、審査段階の口頭審理という独特の制度が存在する。2015年の当国際第2委員会第2小委員会の報告に基づけば1)、審査段階の否定的な見解に基づく口頭審理の召喚は実質的に拒絶査定の予告と考えられ、登録査定を得る為には口頭審理の開催を回避することが望ましいと報告されている。そこで、当第1小委員会では、口頭審理召喚後にその開催を回避しうる手続きについて知見を得る為、調査研究を行った。また、口頭審理召喚後では、ドイツ・フランス出願人の出願の方が日本出願人の出願よりも高い割合で許可となっていた点に注目し、会員企業並びに現地代理人へのアンケートを行った。その結果として、口頭審理が開催されず許可となる場合では、多くの出願で電話相談が行われていたとの結果を得た。また、アンケートの結果から、欧州出願人ケースでは補正案の起点は欧州代理人であり、日本出願人ケースでは日本出願人側であるとの結果を得た。 |