「知財管理」誌
Vol.67 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 67巻(2017年) / 11号 / 1678頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | AI (人工知能)に関する著作権法上の現状課題と今後について |
著者 | 著作権委員会 |
抄録 | 現在、日本国内はもとより世界中でAI・ビッグデータ・IoTの研究開発やビジネスへの適用が拡大しており、今後も多種多様な業界での利活用が期待されている。こうした中、知的財産戦略本部「新たな情報財検討委員会報告書」1)(2017年3月)や「知的財産推進計画2016」(2016年5月)、「知的財産推進計画2017」2)(2017年5月)にて、AI創作物に対する保護の必要性・可能性、著作権を含めた知財制度の検討の必要性が挙げられている。一方、AIやビッグデータという用語がバズワード化し、それらが将来我々の生活やビジネスへ及ぼす具体的影響が曖昧であるため、著作権法上の課題と対応案も未だ検討の余地が大きい状況となっている。 本稿では、現状のAIの利用事例をもとに、今後も見据えた現時点(2017年7月時点)での課題整理を行った。 |