「知財管理」誌
Vol.67 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 67巻(2017年) / 10号 / 1469頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | アセアン諸国における部分意匠及び機能的意匠の考察 |
著者 | 関川裕/山口現 |
抄録 | アセアン諸国では、いわゆる「部分意匠」や「機能的意匠」の定義及び登録の可否が法文上明確でなく、安定的な運用がなされていない国が多い。近年、アセアン諸国で事業活動を行う日本企業が増えてきており、模倣品対策として意匠権をアセアン諸国で取得する戦略を取っている企業も多くなっているが、法令の規定が不明確であり、実務的な運用も定まっていないアセアン諸国では、意匠出願の範囲を確定することが簡単ではなく、登録が認められたとしても権利行使の段階においてその効力が否定されるおそれもある。このような中、マレーシアにおいて部分意匠と機能的意匠に関する重要な判決が出されたため、本稿では同判決の内容を考察するとともに、アセアン諸国における部分意匠及び機能的意匠の制度を概説、比較する。 |