「知財管理」誌
Vol.66 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 66巻(2016年) / 9号 / 1093頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 具体例に学ぶ,中国知的財産権行使の実務 |
著者 | 島田敏史 |
抄録 | 「世界の工場」から「世界の市場」に変遷しつつある中国の現状下では、日系企業の中国ビジネスも転換の必要に迫られつつある。 依然として中国における知的財産侵害の問題は後を絶たず、これまでと被害の性質や背景等を変容させながらも日本企業にとって重要な課題となっており、明文のない実務も少なくない中国において、実務の実態にあわせて適切に自社の知的財産を保護することは、日本企業の中国関連事業の成功を左右し得るものと考えられる。 また、日本の約25倍もの国土面積をほこる中国の知的財産権侵害への対応は、日本と比べて、コストも時間も被害も莫大なものになりかねず、効率的に上手く進めるため、これまでの事例等を参考に効果的な戦略を考察することが重要と思われる。 本誌では、これらの点について、実務の実態や調査会社の目線まで踏まえて具体例を紹介し、日本企業の中国における知的財産保護のあり方への提言を試みる。 |