「知財管理」誌
Vol.66 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 66巻(2016年) / 7号 / 857頁 |
論文区分 | 資料 |
論文名 | マーカッシュ形式で表現した医薬品物質発明のコスト面から見た出願・権利化戦略の研究 |
著者 | 医薬・バイオテクノロジー委員会第2 小委員会 |
抄録 | 低分子化合物医薬の物質発明の特許出願は、マーカッシュ形式のクレーム表現を利用することで、1件の出願でできるだけ多くの化合物群をカバーしつつ、グローバルに権利化する戦略が一般的である。そのため、明細書の頁数やPCT出願の移行国数が顕著に多くなり、出願1件あたりに要するコストが他の技術分野に比べて高くなる傾向にある。当委員会では、国内外の製薬企業の特許出願明細書の実態を調査したところ、興味深い現象として、実施例化合物数の平均値近傍では実施例化合物数と明細書頁数との間に相関が見られず、実施例化合物数に対して明細書頁数が多いグループと少ないグループに分かれることを見出した。これらグループを比較・分析することで、コストに影響を及ぼす明細書頁数の増加要因を検証した。 |