「知財管理」誌
Vol.66 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 66巻(2016年) / 6号 / 659頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 品番の保護 |
著者 | 高橋譲二 |
抄録 | 企業がその生産・販売する商品や需要者に提供するサービスについて、法律上の保護を受け、他社の模倣を防止しようとする場合、たとえばブランド名やロゴ、商品の形態なら、これらを商標登録する方法があるし、特殊なデザインからなる包装や外観であれば著作物として著作権法の保護を受け得ることもある。一方、商品の諸規格を表示して需要者に商品の情報を伝える記号である品番については、商標法や著作権法による保護は現実的でない。本稿では、品番を保護する手段として大きな意味を有する、周知商品等表示に関する不正競争防止法2条1項1号による保護について、学説及び裁判例をもとに商品等表示性と周知性の観点で考察し、外国を含めた対策等を検討する。 |