「知財管理」誌
Vol.66 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 66巻(2016年) / 12号 / 1596頁 |
論文区分 | 資料 |
論文名 | 中国における特許権侵害紛争事件の抗弁行為としての拡大された先願の適用─権利衝突の視点から─ |
著者 | 楊存吉/鞠文軍(訳) |
抄録 | 拡大された先願はもともと権利の重複付与を防ぐ機能があるが、そのために生まれたものではない。拡大された先願は後願との権利の衝突を解決するために具体的に適用される。出願人は特許出願により、一つの権利1)を獲得し、当該権利が特許公開によって発効される。他人の出願人による後願の権利が衝突2)する場合に、先願に基づいて、その衝突が解決される。上記のことを視点に、拡大された先願の多くの具体的な問題を一層合理的に解釈すれば、拡大された先願の特許侵害抗弁における適用もはっきりする。本稿は現状の分析から、権利および権利の衝突の解決を検討し、拡大された先願を特許侵害抗弁に適用する問題を論じる。 |