「知財管理」誌
Vol.66 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 66巻(2016年) / 12号 / 1553頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 分割出願に係る特許権の訴訟における留意点 |
著者 | 特許第2 委員会第1小委員会 |
抄録 | 特許権利化実務として重要発明の権利化に分割出願を利用する場合があるが、分割出願には分割要件など特有の問題が存在する。侵害訴訟では分割要件が争点となることがあり、実務家として分割要件の判断基準を把握することは重要である。本研究では分割出願に係る特許権の訴訟における留意点を判例に基づいて検討した。分割出願に係る特許権の有効性判断時における分割出願の実体的要件判断では、問題となる構成要件が発明の課題や効果のために必要な構成であるかが一つのポイントになること、また、分割出願に係る特許権の権利解釈では、分割出願の実体的要件に照らして原出願の当初明細書等が参酌される場合があること、に留意が必要である。 |