「知財管理」誌
Vol.66 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 66巻(2016年) / 10号 / 1223頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | グレースピリオドの適用が想定される特許出願における最適な権利取得とは? |
著者 | 山口和弘 |
抄録 | 特許出願に際して最も留意すべき点の1つが、出願前に自らの発明を公知にしないことである。しかしながら、特許実務の現場では、何らかの理由により出願前に発明が公知となってしまい、事後的な対応を求められる場合がある。また、出願のための準備期間が不足するタイミングで発明を公知にせざるを得ない事情が生じ、出願前に取りうる措置の選択を求められる場合もある。本稿では、そのような場合における国内出願及び米欧中韓等への外国出願に際して、グレースピリオド(発明の新規性喪失の例外規定)の適用に加えて、研究論文等による出願日の確保、優先権制度の活用、存続期間の最大化等の観点から、最適な特許権を取得するために考慮すべき事項を検討する。 |