「知財管理」誌
Vol.65 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 65巻(2015年) / 7号 / 926頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 最近の医薬・バイオ関連発明における審決と判決との判断相違要因の考察 |
著者 | 医薬・バイオテクノロジー委員会第1 小委員会 |
抄録 | 審決・判決の判断相違要因を把握することは、出願人にとっては権利化できる技術的範囲を、また、権利者・利害関係人にとっては特許権の安定性を予見するという観点で重要である。そこで、医薬・バイオテクノロジー委員会では医薬・バイオ関連発明に特化して過去5年の審決・判決で判断相違が見られた事例を検討した。検討のポイントとしては、審決と判決の結論の相違に加え、判断プロセスに違いがあるかどうかにも着目した。検討の結果、用途発明での「発明の効果」の認定に関して判断相違が生じやすい傾向が見られたので、それら事例について詳細に分析するとともに、今回の検討で見られた傾向が最新の審決・判決事例でもあてはまるかどうかの検証を試みた。 |