「知財管理」誌
Vol.65 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 65巻(2015年) / 6号 / 811頁 |
論文区分 | 判例と実務シリーズ(No.447) |
論文名 | (No.447) 引用発明の作用効果が失われる場合の進歩性の判断手法 |
著者 | 上羽秀敏 |
抄録 | 本判決は、引用発明の構成を変更することについては、引用発明が本来奏する作用効果が失われるものであって、その必要性が認められないから、引用発明における構成上の変更は、解決課題の存在等の動機付けなしには容易に想到することができない旨判示した。引用発明の構成の変更がその作用効果を失わせる場合、本願発明に対して阻害要因となり得るものが引用発明の中にあるとして、本願発明の進歩性を容認すべき有力な根拠になると思われる。 |