「知財管理」誌
Vol.65 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 65巻(2015年) / 6号 / 796頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | グループ会社における親会社コーポレートブランドの使用可否─親会社とグループ会社との意識のずれから生じる問題と改善提案─ |
著者 | 商標委員会第2 小委員会 |
抄録 | 近年、グループ経営の重要性が高まり、グループ会社全体における親会社のコーポレートブランド(以下本稿では「CB」という。)管理が求められている。しかし、例えば、親会社CBを使用させる基準を満たしている子会社が、子会社の独自CBを使用する方がメリットが大きいと考え、親会社CBの使用を拒否しているケースのように、親会社CBに対する親会社とグループ会社との意識のずれから生じる問題に直面することがある。この問題は、「グループ経営」によるブランド価値の向上に対する大きな阻害要因となり、ブランド・商標実務上の課題となっている。本稿は、グループ会社の親会社CB使用可否に纏わる問題について、3つの視点から、問題の原因分析と、その克服方法の考察を行った。ブランドマネジメントの観点から適切にCB使用基準を織り込んだCB管理規程を置くことの重要性と、知的財産部門が主導して解決にあたっていくべきポイントを提言する。 |