「知財管理」誌
Vol.65 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 65巻(2015年) / 5号 / 645頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 法的・ブランディング的観点から読み解くコーポレートブランドマニュアル規定─知的財産部門の果たすべき役割─ |
著者 | 商標委員会第2 小委員会 |
抄録 | コーポレートブランドは、単に社名やマークを表示するのみではなく、その企業の理念やビジョンに基づいた企業活動によって蓄積される信用の概念である。そのため、コーポレートブランドの使用に一貫性を持たせ、戦略的にブランディングを実施していくことは、企業経営における重要な課題の1つである。実際に、多くの企業において、コーポレートブランドマニュアル規定(ブランドマニュアル)が設けられ、その使用方法が管理されている。しかし、事例検討を行った結果、ブランドマニュアルが適切に策定・周知されているにも関わらず、コーポレートブランドが誤った方法で使用されるなどの実務実態が浮き彫りとなった。本稿は、法的観点およびブランディング的観点から,ブランドマニュアルに規定されているルールの存在する意義と守られなかった場合のリスクを明らかにし、ブランドマニュアルが遵守されない問題を解決していくことを提言するものである。 |