「知財管理」誌
Vol.65 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 65巻(2015年) / 5号 / 563頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 進化する知財ネゴシエーション─変貌する事業環境下でどうネゴシエーションすべきか─ |
著者 | 二又俊文 |
抄録 | 海外事業展開の拡大とともに交渉力が話題になる機会が増えている。業種、国をまたがった、あるいはビジネスモデルを異にする相手との交渉では、これまでとは異なる対応を考える必要がある。特に知財交渉では時として利害対立が先鋭化し訴訟になるリスクもある。伝統的クロスライセンスでは多様なプレーヤーたちとの変化に富む交渉には適合できない場面が増えている。拙論では米 国を中心に進化した「交渉論」をベースにあらたな「知財交渉論」を考察した。交渉力強化のため従来のOJTに加えOff-JTの活用と理論・実践のサイクル学習を提言する。さらに交渉を二つの段階(Preparation準備・Persuasion説得)で組み立てること、それぞれの段階でのTo DoとNot To Doを整理し、変貌する事業環境での新しい知財交渉を提言する。 |