「知財管理」誌
Vol.65 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 65巻(2015年) / 2号 / 193頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | 発明の進歩性判断における周知技術の取り扱い─特許無効審判当事者の立場にたって─ |
著者 | 特許第2 委員会第3 小委員会 |
抄録 | 統計調査の結果、無効審判において周知技術を適用する場合に動機づけが争点となる傾向が高いことがわかった。そこで、その動機づけが争点になる傾向が高い原因を、審査基準に「論理づけ」として示されている観点[(1)最適材料の選択・設計変更及び単なる寄せ集めか、(2)動機づけ(技術分野の関連性、課題の共通性、作用・機能の共通性、引用発明の内容中の示唆)、(3)その他]に該当する具体的事例の分析を通して考察した。特に、無効審判請求において周知技術を用いてどのように主張して、裁判所では周知技術の適用における当事者の主張をどう判断したかを検証することで、当事者にとって最適な周知技術の用い方や当事者系の無効審判において留意すべき点などを見出し、実務者への提言としてまとめた。 |