「知財管理」誌
Vol.65 記事詳細
掲載巻(発行年) / 号 / 頁 | 65巻(2015年) / 1号 / 5頁 |
論文区分 | 論説 |
論文名 | After Final Consideration Pilot プログラムの実態調査報告,及びその有効活用に向けた提言 |
著者 | 岡澤祥平 |
抄録 | USPTOが試行中のAfter Final Consideration Pilot プログラム(AFCP)の過去の申請事案を抽出し、その容認率や具体的な応答内容について調査した。調査の結果、AFCPの容認率は約15%であった。一方、AFCPが容認された事案として、1)インタビュー時の審査官の補正の示唆に即した補正、2)不明確とされた用語を明確に定義する補正、3)引例との差異を明確にすべく、構成要件のうちある要素を除外する補正等を行ったものが確認された。外的付加、内的付加、新たな独立項を作成する補正は、ほぼ容認されなかった。 過去の事案に基づき、AFCPの申請に伴う増額費用について検証を行った結果、事案によっては延長費用等の大幅な増額が認められた。AFCPを有効に活用するためには、コスト増額分と、容認され得る補正の範囲を十分に考慮する必要がある。 |