「知財管理」誌

Vol.64 記事詳細

掲載巻(発行年) / 号 / 頁 64巻(2014年) / 9号 / 1411頁
論文区分 論説
論文名 はじめての標準化活動─標準必須特許とライセンス活動を取り巻く課題─
著者 ライセンス第1委員会第2 小委員会
抄録  「標準必須特許」(Standard-Essential Patent以下、「SEP」という。)という言葉を耳にする機会が増えている。その背景には、通信・電機のように標準化が先行している分野ではSEPを巡る紛争が顕在化し、一方で、国家標準化特定戦略分野を中心に交通・エネルギー・オフィス機器などにおいて、標準化活動の裾野が広がりつつあるという現状がある。また、厳しい国際競争、多様化するビジネス環境下で企業として成長を続けるためには、自社の独自技術に頼るだけでなく、オープン戦略とクローズ戦略の双方を駆使する必要性が認識されている。しかしながら、オープン戦略の選択肢のひとつである標準化戦略に精通する実務経験者を擁する企業は限られている。そこで、本稿では、今後も活発化が想定される標準化活動に関して、入門者向けに標準化活動全体を俯瞰し、実務上の留意点を現状の問題点を交えてわかり易く論説する。
Copyright (C) Japan Intellectual Property Association All Rights Reserved.